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2026/04/05

Notes 14.5.1 の絵文字の仕組み

先日リリースされた Notes 14.5.1 の新機能の中に絵文字のサポートがあったので、試しに触ってみました(Notes 14.5.1 の一般的な機能強化)。


絵文字の使い方

Notes 14.5.1 ではリッチテキストエディタの拡張として絵文字をサポートしています。ツールバーのフォントのエリアに絵文字を入力するための機能が追加されています。

実際にメールを新規作成して、入力してみます。

ツールバーから絵文字を選択するとカーソルのある所に挿入されます。使い方は他のアプリと同じですね。

実際にメールを送信して、Gmail で確認すると Notes と全く同じように表示されています。


絵文字の仕組み

どのように実現されているのか仕組みを確認します。

Notes で送信したメールを開き文書のプロパティで確認します。残念ながら、絵文字らしき情報は確認できないですね。



詳細を調べようと思い、リッチテキストを DXL に変換して確認するとすぐにわかりました。絵文字はただの画像なんですね。リッチテキスト内に直接貼り付けたインラインイメージと同じ構造になっています。

DXL について興味のある方は別の連載『DXL ことはじめ』『DXL Step-by-Step』を参照ください。


Notes らしい実装

画像だとわかれば DXL を使わず、もっと簡単に確認できます。絵文字を選択してプロパティを開くと[画像]として表示され、インラインイメージとして表示されます。

”絵文字”って言うので、Unicode で定義されている絵文字を想定していましたが、今回の対応では画像としての対応でした。

文字 vs 画像。文字は、軽量で検索も可能な反面、フォントなど環境に依存します。画像は、環境依存が少ない反面、データサイズが大きくなります。どちらも一長一短あります。

Notes/Domino は過去のバージョンとの互換性を重視しているシステムです。今回実装の画像での対応は、以前からある機能そのまま利用しているだけですから、過去のバージョンの Notes クライアントでも問題なく表示できます。

Notes/Domino らしい実装だと言えますね。


2026/04/01

複数値を分離して表示とヘッダーソート

以前『リスト値とビュー』という記事で、Notes の特徴的な機能であるリスト値(複数値)をビューで活用するテクニックを紹介しました。先日、このテクニックに関して新しい注意点を発見したので紹介します。


複数値を分離して表示の動作

まずは、前回の記事を再編集して、そのテクニックのおさらいします。以下のフォームは交通費精算書をイメージしています。交通機関や金額は1申請につき複数必要となりますが、これをリスト値で管理させています。

このような構造とすることでフィールド数が削減でき、入力できる件数に実質制限がなくなります。Notes ではよく使う手段ですよね。

紹介したテクニックは、このような複数のリスト値が対になって保存されている文書をビューでバラバラに表示する方法です。利用するのは列のプロパティにある『複数値を別のエントリで表示』です。

例えば、交通機関でカテゴリ化して、金額と備考を『複数値を別のエントリで表示』させると次のようになります。リスト値の各要素がうまく分離されて表示できます。

なお、この『複数値を別のエントリで表示』機能は少々癖のある制限があります。前回の記事では、次の2つを紹介しました。

  • 『複数値を別のエントリで表示』する列より左の列でソートする
  • 『複数値を別のエントリで表示』する列ではソートできない

例えば、金額列でソートも有効にします。すると、次のようにすべての組み合わせがビューに表示されるという症状が出ます。今回の文書で言うと青が正しい行で、赤が正しくない行となります。


今回発見した現象

前置きが長くなりましたが、ここまでは復習で、ここからが今回の本題です。

リスト値を活用したアプリ開発において、私はこの技をよく使用するのですが、まれに思い通りに動かないことがありました。ずっと原因不明だったのですが、先日理由がわかったので紹介します。

発生した問題は次の通りです。一見、リスト値がうまく分離されているように見えるのですが、各行で本来異なるはずの金額が、すべて「リストの1件目の値」で上書きされたような表示になっています。

この現象は、先に挙げたすべての組み合わせが表示される症状とは違います...。


原因

このビュー、以前は正常に動作していたんです。ただ、ある時ユーザの要望でちょっとだけ修正したタイミングから正しく動作しなくなりました。

間違い探しみたいですが、先の画像の修正前後を見比べるとその原因がわかります。


そうです。原因は、ビューヘッダーのソート機能を有効にしたからなんです。

実際にそのカラムでソートしてみると次のようになります。ソートしたときに表示されている値が、ヘッダーソートをしない状態でも採用されており、しかも、すべてのリストエントリで表示されるという現象が発生していたようです。


まとめ

今回は『複数値を別のエントリで表示』機能で新たに発見した現象を紹介しました。うまく動作すれば便利に使える機能ですが、落とし穴がいくつもあるので注意が必要です。

きっかけとなったヘッダーソートの機能は、便利でユーザ受けもいいので、安請け合いしがちなのですが、思わぬ影響が出てクレームにつながりました。おいしい話には裏がある、慎重に行動しないと駄目ですね...