2023/07/31

Project KEEP:Domino REST API アップグレードインストール

2023 年 7 月 14 日に Domino REST API 1.0.6 がリリースされました。

HCL Domino REST API リリース情報


以前、『Project KEEP 体験』で構築した環境は、1.0.5 でした。良い機会ですので、アップグレードする手順の確認をしてみました。


まずは、インストーラの準備です。

1.0.6 も 1.0.5 同様の形式で提供されていますので、Domino_REST_API_V1.0.6_Installer.tar.gz ファイルを入手し、解凍します。


続いて、アップグレード手順の情報収集です。

HCL Domino REST API Documentation の Installation and configuration セクションの Windows を確認してみました。

Install on Windows


Upgrade に関するセクションはなかったこと、ざっと見た感じ、以前参照したチュートリアルのインストール手順やオプションと大差ないと感じました。Domino サーバのように単純に上書きインストールでよいのではないかと考え、前回と同じコマンドでインストールしてみました。

>C:\Domino\jvm\bin\java -jar restapiInstall.jar -d="C:\Domino\Data" -i="C:\Domino\notes.ini" -p="C:\Domino" -r="C:\Domino\restapi" –a


LICENSE AGREEMENT が表示された後のログが、次の通りとなりました。

License accepted, determining installation type
7 30, 2023 11:12:21 午前 com.hcl.domino.keep.install.KeepInstaller returnInstallationType
情報: Installation type discovered: DOMINO_WINDOWS
Check if rest API directory exists or can be created
7 30, 2023 11:12:21 午前 com.hcl.domino.keep.install.KeepInstaller checkOrCreateKeepDir
情報: Directory is present : C:\Lotus\Domino\restapi
Check if the directories exist / create missing
7 30, 2023 11:12:21 午前 com.hcl.domino.keep.install.KeepInstaller checkNotesDirectories
情報: Checking for C:\Lotus\Domino\nserver.exe and C:\Lotus\Domino\Data\names.nsf
Existing Domino Rest API installation has been detected.

[A]ccept [Enter] to upgrade, or [Q]uit [Enter] to abort

インストーラが環境をチェックして、インストール済みであることを検出した上で、アップグレードするかを確認してくれています。

ここで "A" と返答すると、アップグレードが開始されました。

しばらく待つと次のメッセージが表示され、インストーラが終了します。成功のようですね。

Installation: success (Exit code 0)


終了後、ログを確認すると、 "A" と返答した直後に次のような出力がありました。

installerFiles.txt found. Deleting its contents.
Finished deleting files from previous version.

Extracting binaries and JARs
JAR Path :file:/C:/KEEP106/restapiInstall.jar
Copy /installer/keep-admin-ui-1.23.2.jar -> C:\Lotus\Domino\restapi\keep-admin-ui-1.23.2.jar
  …

過去のインストールログからいったんアンインストールした上で、1.0.6 をインストールしているようですね。


最後に、あらためて、Install on Windows を確認したところ、アップグレードに関するオプションを発見しました。

-u オプションをつけて、もう一度インストールを実行したところ、アップグレードの確認プロンプトもなしに、インストーラが最後まで実行され、成功しました。

>>C:\Domino\jvm\bin\java -jar restapiInstall.jar -d="C:\Domino\Data" -i="C:\Domino\notes.ini" -p="C:\Domino" -r="C:\Domino\restapi" –a -u

-a は『利用規約に自動的に同意します』です。すべてオプションの通りだったため、確認なしにインストールを実行し、初回はアップグレードの指定がなかったためあえて確認したと想定できます。よくできたインストーラですね。


ちなみに、2回目のインストールは 1.0.6 から 1.0.6 のアップグレードインストールとなっています。アンインストールしてからインストールするというインストーラの挙動から判断して、検証としては問題ないと考えていますが、完全な検証となっていない点はご了承くださいませ。


まとめ

インストールの手順については、新規もアップグレードもほぼ同じ手順とがわかりました。

違いといえば、-u オプションでアップグレードを明示的に指定することだけでしたが、これも必須ではありませんでした。


インストール完了後、Domino サーバを起動すると、次の通り、バージョンの表記が更新されいました。

2023/07/30 11:47:20 {
2023/07/30 11:47:20 "name" : "HCL Domino REST API core API",
2023/07/30 11:47:20 "desc" : "Next generation APIs for HCL Domino",
2023/07/30 11:47:20 "version" : "v1.0.6 (Build 1.23.2-17)",
2023/07/30 11:47:21 "vendor" : "HCL Labs",
2023/07/30 11:47:21 "image-build" : "2023-07-12T20:15:51Z",
2023/07/30 11:47:21 "Verticles loaded" : 10,
2023/07/30 11:47:21 "Active handler classes" : 110,
2023/07/30 11:47:21 "active requests" : 0,
2023/07/30 11:47:21 "active agents" : 0,
2023/07/30 11:47:22 "apiPlatform" : "server",
2023/07/30 11:47:22 "runtime" : "0 days, 0 hours, 0 minutes, 7 seconds."
2023/07/30 11:47:22 }
2023/07/30 11:47:23 Domino Rest API Initialization complete.


また、Domino REST API のトップページも次の通り、1.0.6 と更新されていました。もちろん、以前のバージョンで定義した設定はそのまま保持されておりました。

0 件のコメント:

コメントを投稿