2023/12/29

Notes - Excel 連携:#29)印刷の設定(タイトル行)

Notes から Excel を操作する方法について紹介する連載『Notes - Excel 連携』の 29 回目です。前回から帳票の印刷など出力に関してまとめていますが、今回は 2 ページ目以降の設定に関してです。


タイトル行の設定

まず、前回のコードで出力した帳票の明細行をコピペして、2 ページに入るまで行を追加します。印刷プリビューで見ると2ページ目は以下のようになります。これだと各項目が何の値なのかわからないですよね。

これを解決する機能が列タイトルの機能です。Excel では[ページ レイアウト]の[印刷タイトル]を開き、『ページ設定』の画面から タイトル行 を設定します。

上記のように設定した場合、2ページの目以降も 5 行目が出力されるようになります。


この設定を LotusScript で行うには、PageSetup オブジェクトの PrintTitleRows プロパティを使用します。

PageSetup.PrintTitleRows プロパティ (Excel)

このプロパティは String 型で、各ページの先頭で繰り返されるセルを含む行を表します。設定する文字列は、A1 スタイル表記(上記例では "$5:$5")となります。Range オブジェクトの Address プロパティを使用するとこの文字列が簡単に取得できます。

Range.Address プロパティ (Excel)


具体的なコードは、次の通りとなり、前回作成した xPageSetup 関数に追加します。

   '列タイトル
   voSheet.PageSetup.PrintTitleRows = voSheet.Rows(5).Address

まず、Row(5) で 5 行目を Range オブジェクトとして取得します。そして Address プロパティで列タイトルに設定する文字列を取得しています。


ちなみに 2 ページ目以降にも帳票タイトルを含めたい場合には次のように指定します。

   voSheet.PageSetup.PrintTitleRows = voSheet.Rows("3:5").Address


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