2024/01/07

DXL Step-by-Step:#16)段落の定義① 行間隔と文字揃え

DXL 活用の調査・検証で、実現できたことや発見したことご紹介する『DXL Step-by-Step』シリーズの第 16 回です。前回からはリッチテキストの構造についてまとめていますが、今回は、段落の書式を定義する pardef ノードについて整理します。


行間隔

まずは、文字のプロパティの[段落整列]タブ、行間隔の設定です。

この設定を変えながら DXL を出力して pardef ノードの変化を確認します。例えば、以下のように 1 段落目は 行間 1 / 上 1.5 / 下 2、2 段落目は 行間 1.5 / 上 2 / 下 1 とに設定します。


DXL で確認すると次のように出力されます。

この結果より、行間隔の設定と DXL の関係は下表の通りとなります。

設定 属性設定値
行間 linespacing '1.5' または '2' を指定。
'1'(デフォルト)の場合は属性を作成しない。
spacebefore
spaceafter

ちなみに、上記属性に '1' を指定して保存(Import)してもエラーにはならないようです。


文字揃え

続いては、文字揃えの設定に関してです。文字のプロパティでは 5 種類の中から設定できます。

行間隔と同様の方法で書く設定と DXL の関係を調べると次の通りでした。

設定 属性設定値
左揃え (なし) 指定しない。
中央揃え align 'center'
右揃え 'right'
両端揃え 'full'
なし 'none' (折り返ししない設定)

参考までに各設定を DXL で出力した結果は次のようになります。


まとめ

段落の設定で使用頻度の高い設定を例に DXL でどのように扱われているかをまとめました。個人的な感想ではありますが、難解な DTD を読み解くよりも、実際に出力させた方が端的でわかりやすいと感じました。手間と時間はかかりますが...


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