2025/02/05

作ってみよう:#31)スマート名刺管理 - リンクでモバイルデバイスと連携

『スマート名刺管理』の最後のネタは、Nomad 用の機能改善です。

取得した名刺情報には、電話番号や住所が含まれます。 これらをリンク化して、電話を発信したり、地図アプリで開いたり、モバイルデバイスの機能と連携します。


作成するリンクと動作

今回、リンク化する項目は、以下の 6 項目です。

項目 動作
会社名 Google で検索
住所 Google Map で開く
電話番号 発信
携帯番号 発信
メール メール作成
URL ブラウザで開く

リンク化する作業手順は次の通りとなります。

  1. 編集用フィールドと表示用フィールドに分離
  2. 表示用フィールドに対して、動作に合わせたリンクを作成


編集用/表示用フィールドの分離

既存のフィールドをコピペしてフィールドを追加、名称を "_Dsp" とします。このフィールドは表示用として利用するので、作成時の計算結果に変更し、値に元のフィールド名を設定します。

続いて、非表示設定のタブを開いて、編集時のみ非表示に設定します(非表示式は元のフィールドのまま)。

元のフィールドは、読み込みモードでは表示されないよう、非表示設定を修正します。

これで、編集時は元のフィールド、読み込み時は今回作成したフィールドが表示されるようになります。


リンクの作成

続いて、表示用のフィールドをリンクに設定します。

フィールドを選択(反転)した状態で、メニューから [作成] - [ホットスポット] - [リンク] を選択します。リンクのプロパティの[@]ボタンをクリックして、リンクの式を入力します。

項目ごとのリンクの式は次の通りです(赤字はフィールド名)。

項目 動作
会社名 "https://www.google.com/search?q=" + @URLEncode("UTF-8"; CompanyName)
住所 "https://local.google.co.jp/maps?q=" + @URLEncode("UTF-8"; Address)
電話番号 "tel:" + Tel
携帯番号 "tel:" + Mobile
メール "mailto:" + eMail
URL URL

会社名と住所は2バイト文字列を含みます。モバイルデバイスの文字コードは UTF-8 なので @URLEncode で変換して URL の文字列に利用しています。

また、電話の発信は、"tel:" で行い、メールの作成は "mailto:" となります。


前回 作ってみよう


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