『スマート名刺管理』の最後のネタは、Nomad 用の機能改善です。
取得した名刺情報には、電話番号や住所が含まれます。 これらをリンク化して、電話を発信したり、地図アプリで開いたり、モバイルデバイスの機能と連携します。
作成するリンクと動作
今回、リンク化する項目は、以下の 6 項目です。
項目 | 動作 |
会社名 | Google で検索 |
住所 | Google Map で開く |
電話番号 | 発信 |
携帯番号 | 発信 |
メール | メール作成 |
URL | ブラウザで開く |
リンク化する作業手順は次の通りとなります。
- 編集用フィールドと表示用フィールドに分離
- 表示用フィールドに対して、動作に合わせたリンクを作成
編集用/表示用フィールドの分離
既存のフィールドをコピペしてフィールドを追加、名称を "_Dsp" とします。このフィールドは表示用として利用するので、作成時の計算結果に変更し、値に元のフィールド名を設定します。
続いて、非表示設定のタブを開いて、編集時のみ非表示に設定します(非表示式は元のフィールドのまま)。
元のフィールドは、読み込みモードでは表示されないよう、非表示設定を修正します。
これで、編集時は元のフィールド、読み込み時は今回作成したフィールドが表示されるようになります。
リンクの作成
続いて、表示用のフィールドをリンクに設定します。
フィールドを選択(反転)した状態で、メニューから [作成] - [ホットスポット] - [リンク] を選択します。リンクのプロパティの[@]ボタンをクリックして、リンクの式を入力します。
項目ごとのリンクの式は次の通りです(赤字はフィールド名)。
項目 | 動作 |
会社名 | "https://www.google.com/search?q=" + @URLEncode("UTF-8"; CompanyName) |
住所 | "https://local.google.co.jp/maps?q=" + @URLEncode("UTF-8"; Address) |
電話番号 | "tel:" + Tel |
携帯番号 | "tel:" + Mobile |
メール | "mailto:" + eMail |
URL | URL |
会社名と住所は2バイト文字列を含みます。モバイルデバイスの文字コードは UTF-8 なので @URLEncode で変換して URL の文字列に利用しています。
また、電話の発信は、"tel:" で行い、メールの作成は "mailto:" となります。
前回 | 作ってみよう |
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